必見!プロが教えるキャットフードの正しい選び方

キャットフードはどれでも同じ…ではありません!

かなちゃん

キャットフードって、たくさん入っていてお得なものがイイですよね!やっぱりコスパ重視かな~

あおいさん

キャットフードを値段や量で選んでしまうと後悔するかもしれませんよ!正しい選び方を教えるので、ぜひ参考にしてくださいね

キャットフードは、ドラッグストアやスーパー、ホームセンターなどで売られている、いわゆる市販のフードや、公式サイト(通販)で購入するフードなど、さまざまな種類があります。

それだけでなく、値段も大容量で安価なものから、少量で高価なものまでいろいろありますので、どれを選んだらいいかわからない…という人も多いでしょう。

キャットフードには、どうしてこんなに差があるのでしょうか?今回は、どのような基準でキャットフードを選んだらいいのか、正しい選び方についてご紹介します。

ペットフード販売士が教える!キャットフードの選び方

ペットフード販売士の視点から、安全なキャットフードの選び方をレクチャーします。

①含まれている添加物をチェックする

キャットフードを購入する前に、まずは原材料をチェックしましょう。そこには、使われている食材や含まれている添加物などが記載されています。

市販のフードならパッケージの裏や側面に、通販のフードなら商品ページのどこかに必ず全成分の表記があるはずです。購入する前に、必ず見ておいてください。

そこで、最初に注目したいのが添加物です。市販のキャットフードには必ずと言っていいほど添加物が含まれています。

添加物とは、以下のようなものを指します。

【主な食品添加物】

食品を製造・加工するときに必要なもの 消泡剤、pH調整剤、離型剤
食品の形や食感を持たせるもの 凝固剤、膨張剤、かんすい、乳化剤、ゲル化剤、安定剤
美味しそうな色を付けるもの 着色料、発色剤、漂白剤
食品の味と香りをよくするもの 甘味料、酸味料、苦味料、調味料、香料
栄養成分を補うもの ビタミン、カルシウム
品質を保つもの 保存料、酸化防止剤、防カビ剤、日持ち向上剤、殺菌剤

これらの添加物は、食品の品質を保つため、また見た目や香りをよくするためなどによく使用されますが、猫の体に必要なものではありません。

ある市販のドライフードの原材料をご覧ください。

原材料
穀類(とうもろこし、小麦粉、コーングルテンミール、中白糠、ホミニーフィード)、肉類(チキンミール、ミートミール、ささみパウダー)、魚介類パウダー、油脂類(動物性油脂、月見草オイル)、大豆ミール、オリゴ糖、野菜パウダー、ビール酵母、ビートパルプ、でんぷん類、馬鈴薯たんぱく、セルロース粉末、ミルクカルシウム、β-グルカン、グルコサミン、ローズマリー、バジル、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、ビタミン類、食用赤色3号、食用黄色5号、食用青色1号、黄色4号、食用赤色102号、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

添加物という点でいえば、気になるのは「食用○色△号」と書かれている部分です。

赤色3号:かまぼこや漬物の着色に用いられる。発がん性や染色体異常のリスクがあるため、アメリカ、ドイツ、ポーランドなどの国で使用が禁止されている。

青色1号:ベルギー、フランス、ドイツ、スウェーデン、オーストリアなどの国で使用が禁止されている。

黄色4号:ゼリーやシロップの着色に用いられる。イギリスでは注意欠陥・多動性障害(ADHD)との関連が疑われるとして、製造しているメーカーへ自主規制を促した。

赤色102号:漬物やお菓子類の着色に用いられる。アメリカ、カナダ、ベルギーなどの国では食品への使用が禁止されている。

このキャットフードには、合成着色料が5種類も使用されていて、そのうち4種類はほかの国で使用が禁止されていたり、危険だと認識されているものです。

キャットフードに用いられる着色料は猫目線というよりも飼い主目線でつけられている場合が多いので、猫にとってまったく必要ないどころか、毎日食べ続けたら害になってしまう可能性もあります。

これはあくまでも一例ですが、ほかにも以下のような添加物が使用されているものは避けた方がいいと言われています。

添加物 使用目的
プロピレングリコール 保湿剤や甘味料として使用される添加物で、半生タイプのフードなどによく使用されている。猫が摂取すると、赤血球の変化やハインツ小体の増加が見られる。
エトキシキン/BHA/BHT 保存料、発色剤、抗酸化剤として用いられる。エトキシキンは日本では農薬としても使用されていて、マウスを使った実験で発がん性が示唆されている。
亜硝酸ナトリウム 発色剤として使用されている。人間の食べるハムやソーセージにも使用されている。発がん性が示唆されている。
グルタミン酸/グリシリジン/コーンシロップ(合成調味料) 甘味料や調味料で、味をよくしたり、香りをよくするために使用される。食いつきをよくして猫がたくさんフードを食べるように入れられることが多い。

できるだけ無添加、着色料・香料不使用のフードを選んであげるようにしましょう。

②使われている食材をチェックする

次に、フードに使われている食材をチェックしましょう。

  • ヒューマングレード(人間が食べられるレベル)の食材であるか?
  • どのような肉・魚が使用されているか?
  • どのような状態で配合されているか?

添加物が使用されていないだけでは十分だといえません。やはり、どのような食材が使用されているかも重要なポイントになります。

キャットフードに使われる食材は、一般的なフードの場合、ペットフード専用の食材であることが多いです。

ペットフードに使われる肉の中には、とても愛猫に食べさせたくないような肉が含まれていることがあります。

4Dミートといって、死んだ動物の肉や病気・障害を持つ動物の肉などが使用されていたり、普段私たちが食べることがない部位が含まれていたり…といったことがあるのです。

そのように、少し心配な肉を食べさせないようにするためには、「ヒューマングレード素材を使用」と書かれたフードを選ぶようにしましょう。

ヒューマングレードというのは、私たち人間が食べられるレベルの食材のことで、それらの安全な食材を使ったフードであれば危険な肉が混入する恐れはないのです。

また、どのような状態で配合されているかも重要です。「肉」と記載されていても、生肉の状態で入っているものの方が香りも自然で、栄養価も高いです。

ただ、生肉や生魚がメインで配合されているフードは、市販の安価なフードに比べるとどうしても高くなってしまいます。しかし、安全を買うと思えば、安いものかもしれませんね。

③愛猫の好みに合わせて選ぶ

どんなに高級な食材を使用したプレミアムフードでも、愛猫の好みに合わなければ捨てることになってしまいます。

自分が飼っている猫が、肉が好きなのか、魚が好きなのか…というのは、数年飼っている方ならだいたい把握していると思いますが、子猫の場合は好みがまだわからないと思うので、慎重に選ぶ必要がありますね。

肉が好きな猫には肉が主原料のフードを、魚が好きな猫には魚が主原料のフードを選んであげるといいでしょう。

また、どちらが好みかわからない…というときは、肉と魚がバランスよく配合されたフードがありますので、そういうものを選んであげてください。

もう1つ大事なのが、香りです。香りが強いものが苦手な猫や、反対に強い香りに食欲をそそられる猫もいます。ニオイもフードによって異なるので、口コミなどをチェックしてどのようなニオイなのか確認しておくことも大切です。

④総合栄養食を選ぶ

猫の食事に近いバランスのフードを選ぶというのも大事なポイントです。

猫は、ハンター、つまり完全な肉食動物です。昔からネズミや小鳥などの小動物をまるごと食べてきました。

まるごと食べるわけですから、たんぱく質だけでなく、ビタミン、ミネラル、カルシウムなども必要になります。

猫に必要な栄養素は、以下のとおりです。

  • たんぱく質
  • 脂肪
  • 炭水化物
  • ビタミン
  • ミネラル

これらの栄養素がバランスよく配合されたフードが、猫にとっての理想、つまり総合栄養食になります。肉や魚の切り身だけ食べていればいい…というわけではないのです。

市販のフードには穀物(炭水化物)がたっぷり配合されているから消化に悪いといわれ、避けた方がいい…とされているのに、炭水化物も必要なの?と思うかもしれません。

猫がメインで必要となるのはたんぱく質と脂肪分ですが、それだけではバランスが良くありませんので、適量の炭水化物も必要なのです。

しかし、炭水化物がメインというのは量が多すぎて、猫の体には負担になってしまうので、そういったフードは栄養バランスがいいとは言えません。

炭水化物も、できれば穀物ではなく、消化にいいじゃがいもやさつまいもがおすすめです。

ビタミン・ミネラル類も猫の本来の食事に近づけるためには不可欠です。

すべての栄養素がバランスよく配合されているフードはプレミアムフードによく見られますが、商品によって配合量やバランスも異なりますので、色々と比べてみてください。

⑤配合されている成分をチェックする

最後に、配合されている成分をチェックしましょう。

プレミアムフードとして人気の「犬猫生活 キャットフード」の成分をご紹介します。

犬猫生活原材料名
生肉(鶏肉(日本))、牛肉(ニュージーランド、オーストラリア、日本)、金沢港の旬の魚(日本)、鶏レバー(日本)、イモ類(ジャガイモ(アメリカ)、サツマイモ(日本))、豚油かす(日本)、タピオカ澱粉(タイ)、ココヤシ粉末(フィリピン)、カツオとマグロの魚粉(日本)、ひよこ豆(アメリカ)、ひまわり油(日本)、アルファルファ(アメリカ)、ごま油(日本)、リンゴ(日本)、トマト(日本)、鶏油(日本)、マグロオイル(日本)、乳清(日本)、脱脂粉乳(日本)、ミネラル類(Ca、Zn、Cu)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、クランベリー(アメリカ)、海草(ノルウェー)、フラクトオリゴ糖(日本)、乳酸菌(日本)、ビタミン類(B1、B2、パントテン酸、B6、B12、ナイアシン、葉酸、E、K)

これを見ると、メインとなるたんぱく質として鶏肉、牛肉、魚、鶏レバーが主原料として入っていることが分かります。

さらにじゃがいも、さつまいもで炭水化物が適量摂れますし、豚油かす、ひまわり油、ごま油などの油分も入っています。

さらに、ミネラル類、アミノ酸類、ビタミン類もバランスよく配合されているうえ、オリゴ糖と乳酸菌まで入っていて、腸内ケアまでできてしまいます。

このように、メインとなる原料が良質な肉や魚で、そこに適量の炭水化物や脂肪分が入っていて、ビタミン・ミネラル類もバランスよく配合されているフードがベストだと言えます。

年齢や健康状態によって選ぶフードも変わります…こまめにフードの見直しを!

かなちゃん

猫の本来の食事に近いバランスのフードで、なおかつ安全な素材が使用されているものがおすすめ、ってことですね

あおいさん

そうね、もっと言うと、年齢や健康状態によっても選ぶフードは変える必要があるので、定期的に見直すことも忘れずに!

猫が本来食べていたネズミや小鳥などの小動物を食べた場合の栄養バランスに近いフードを選ぶというのが一番のポイントですが、それだけではありません。

脂肪分が多いもの、肉がメイン、魚がメインなどフードによって、さまざまな特徴があります。

猫の年齢や健康状態を見ながら、常にベストなフードを選んであげると、いつまでも健康な体作りをサポートしてあげられるのです。

猫の食事を選んであげられるのは飼い主さんだけです。安全性が高くて、それぞれの猫に合ったベストなフードを見つけてくださいね!

順位 商品名 1日あたりの価格 特徴 グレインフリー 添加物 ライフステージ 原産国 特典
第1位 約143円
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  • グレインフリー&国産、無添加で安心
グレインフリー なし オールステージ 日本 定期便お試し980円(送料無料)
PICKUP 約127円
  • 口内ケア成分&腸内ケア成分配合
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グレインフリー なし オールステージ 日本 定期コースずっと22%オフ
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グレインフリー 着色料・香料不使用 オールステージ イギリス 定期コースまとめ買いで最大20%オフ
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あおい
ペットショップの店員のあおいと申します。5歳のマンチカンを飼っています。今までの私の経験を元に、キャットフードの選び方をまとめました。人間も猫ちゃんも毎日、食べたもので身体が作られています。どんなキャットフードが良いのか、一方でどんなキャットフードは避けるべきなのかなど、分かりやすくご説明していきますね!